

更新日: 2024年11月28日
肥薩線大畑駅は日本で唯一のループ線・ スイッチバック駅!熊本豪雨からの復活への道は?
急峻な山間を走る肥薩線を全通させるには、たいへんな苦労がありました。その肥薩線が2020年7月の豪雨で被災し、現在でも人吉−吉松駅間で不通となっています。
肥薩線大畑駅は日本で唯一のループ線・スイッチバック駅
鉄道マニアの聖地のひとつともいえるのが、1909(明治42)年に開業しました、熊本県人吉市大野町にある肥薩線の大畑(おこば)駅です。加久藤カルデラの外輪山である矢岳高原の北側に位置しており、日本で唯一のループ線・スイッチバック駅として知られます。
ループ線・スイッチバックは苦肉の策
大畑駅(標高294m)と次の矢岳駅(標高537m)との高度差は243mもあります。仮に直線で結んだらかなりの急勾配となり、とても鉄道車両では上り下りできません。そこで、直径600mのループ線をつくりましたが、それでも勾配は最大33.3パーミルにもなりました。
大畑駅でのスイッチバックの流れ
①人吉駅から向かってきた列車は大畑駅に進入してホームで停車
②給水終了後、バックして引き込み線へ移動
③勢いをつけてループ線へと登り進む
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!