

更新日: 2024年7月10日
シェール革命により、アメリカが世界一のエネルギー大国に
中東は世界最大級の産油地として知られています。
ただしハートランドのランドパワーと、周辺のシーパワーがぶつかるリムランドに位置しており、紛争が起こりやすい地域でもあります。
その中東を重視してきたアメリカが近年、戦略を大きく変え、中東から一歩引くようになりました。
新技術がすべてを変えたシェール革命
アメリカの中東戦略を変えたのはシェール革命です。1990年代後半、アメリカで地下2000m以上の深さに位置するシェール層からシェールオイルやシェールガスを採掘する水圧破砕(フラクチャリング)技術が開発されると、2010年前後から原油・天然ガスの生産量が急増。2017年にはサウジアラビアやロシアを抜いて、アメリカが世界一の産油国になりました。
20世紀以降、アメリカは経済成長に不可欠な石油の利権を確保するため、あるいは友好国のイスラエルを支援するため、ソ連の進出をくい止めるため、中東にさまざまな形で介入してきました。そうした戦略を、シェール革命を機に転換することになったのです。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!