

更新日: 2024年1月18日
馬場はるを筆頭に富山の女性が推し進めた世直し~米騒動からフェミニズムまで~
内閣総辞職にまで発展した米騒動は、富山の女性たちがきっかけだったといわれています。その後もさまざまな分野で、富山の女性たちはよりよい世の中のために改革をおこなってきました。
目次
富山の女性たちが発端となった米騒動
大正7(1918)年の米騒動は、米価高騰に苦しんだ富山県東部沿岸地域一帯の人々が米穀商などに押しかけたことに端を発します。漁業の盛んな地域で、男たちは海に出ていたため、必然的に主役は女性になったといわれています。夏場は不漁になりがちで、ただでさえ生活が苦しいところへ、第一次世界大戦による好景気で物価が上昇し、シベリア出兵の煽りを受けて米の需要も増加。米商人や地主の買い占めと売り惜しみも米価の高騰を助長しました。
米の移出中止や廉売を強く訴える女性たちは、暮らしを守りたかっただけで政治的な意図はなかったといわれていますが、最終的に当時の寺内正毅内閣を総辞職にまで追い込む騒動へと発展したのでした。
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