沖縄のおもな地形
沖縄の地形:於茂登岳(おもとだけ)
石垣島は、沖縄県最古の岩石とされる中生代の結晶片岩類などの変成岩類や火成岩類、新生代の琉球石灰岩など、さまざまな岩石が分布しています。沖縄県の最高峰である於茂登岳(標高526m)は、県内ではめずらしい花崗岩類の岩体からなります。
沖縄の地形:古宇利島(こうりじま)
古宇利島の北部、ティーヌ浜にある「ハートロック」は、波の侵食によってハート形になった岩です。
沖縄の地形:大石林山(だいせきりんざん)
沖縄島の北端、辺戸岬にある大石林山は、日本で唯一の亜熱帯カルスト地形で、約2億年前の石灰岩が侵食されてできました。
沖縄の地形:玉泉洞(ぎょくせんどう)
沖縄島の南部にある玉泉洞は、琉球石灰岩からなる全長約5㎞の鍾乳洞で国内最大級。3年に1 ㎜というスピードで成長を続けており、国の天然記念物に指定されています。
沖縄の地形:与那覇岳
沖縄島の最高峰、与那覇岳。多年生のシダ植物ヒカゲヘゴの高木が生え、亜熱帯特有の森を感じることができます。
沖縄の地形と天候の関係
沖縄県内に河川は大小合わせて300超ありますが、流路面積が小さいうえに、水源から河口までの距離が短いため、沖積低地は発達しておらず、降った雨はすぐに海へ到達してしまいます。
猛暑日はまれな沖縄
亜熱帯海洋性気候に属する沖縄は、黒潮が流れる温かい海に囲まれており、高温多湿が特徴です。暑い南国のイメージがありますが、海から風が吹くため、最高気温が35℃以上になる猛暑日になることはまれとなっています。那覇の平均気温は、最高気温が7月の28.9℃、最低気温が1月の17℃と、他県と比べて温度差が小さいのです。
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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から沖縄県を分析!
沖縄県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。沖縄の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!
Part.1 地図で読み解く沖縄
・造山運動によって形成された琉球列島/新しい地層と古い地層、南北で異なる沖縄本島の地質
・エメラルドグリーンの海は隆起してできたサンゴ礁のおかげ?
・グスクの石垣から地下ダムまで利用される琉球石灰岩
・貴重な自然の宝庫「やんばるの森」とは?
・マングローブの生態系が「生きものたちのゆりかご」と呼ばれるのはなぜ?
・県内唯一の活火山島である硫黄鳥島は硫黄の産地だった
・西表島で行われた炭鉱開発とは?…などなど沖縄の自然を解説。
Part.2 陸海空、沖縄に巡らされた交通網
・那覇空港と市街を結ぶ県内唯一の鉄道路線「ゆいレール」
・県民の足として、輸送手段としても活躍していた沖縄県鉄道とは?
・海軍の飛行場からスタートし、各地を結ぶ那覇空港
・明治初め、本州と那覇を結ぶ国内最長の定期航路が誕生!
・沖縄復興のシンボルといわれた730バスとは、どのようなバスだったのか?
・全ての道は首里城に通じる?首里城から那覇港、本島南部に通じる琉球石灰岩の道
…などなど沖縄の交通事情を解説。
Part.3 沖縄で動いた歴史の瞬間
・沖縄の古代史総論/約2000万年前に住んでいた港川人はどこからやってきたのか?
・沖縄本島を三分割して約100年も勢力争いが続いた三山時代とは?
・琉球から江戸まで片道2000㎞の長旅 琉球使節の江戸参府の全貌
・黒船が琉球にやってきた!浦賀上陸前に琉球を訪れたペリーの目的とは?
・ソテツ地獄を経て、国内で唯一戦場となった沖縄
・沖縄の日本復帰を記念して開催された沖縄海洋博覧会とは?
…などなど沖縄の歴史を徹底解説。
Part.4 沖縄で育まれた産業や文化
・元々は宮廷料理だった?沖縄の郷土料理・沖縄そば
・男子禁制の祈りの場、御嶽とはいったいどのような場所なのか?
・15世紀に伝わり戦火からも復活!沖縄を代表する酒・泡盛の奇跡
・薩摩から朝鮮人陶工がやってきたのが始まり?沖縄やちむんの魅力とは
・絣や紅型のほか多彩な染織物「染色文化の宝庫」と呼ばれる沖縄
…などなど沖縄の産業と文化を丁寧に解説。
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