

更新日: 2024年1月13日
世界遺産・知床に残る独特な生態系とは?
海から陸へとつながる独自の生態系が、多くの種を育んでいる知床。
世界的にも興味深い環境はどのようにして生まれ、保たれてきたのでしょうか?
目次
世界遺産・知床は守るべき貴重な生き物の宝庫
1500m級の火山が約20㎞連なり、硫黄山からは硫黄を含んだ強酸性の温水が海に流れ込む知床。そこは、安易に人の立ち入りを許さない秘境中の秘境です。
知床国立公園
緑色の罫線で囲まれたエリアが知床国立公園。ホロベツ川河口付近に国立公園や世界自然遺産の境界線が存在しますが、この切れ目こそが地質の境目でもあります。
船での上陸が規制されている岬までは、徒歩で3日もかかるという秘境です。
世界遺産・知床のみで見られる希少な生物も
写真: 知床アウトドアガイドセンター 知床のオオワシ
知床には陸の王者・ヒグマやキタキツネ、エゾシカ、オジロワシ、シマフクロウなどさまざまな動物が暮らし、絶滅が危惧されている種も数多くいます。
海に目を向ければ、ゴマフアザラシやトド、シャチ、クジラといった大型哺乳類をはじめ、秋には産卵のために生まれた川に戻るカラフトマスやサケなどが生息。日本では北海道の一部だけに見られるイワナの仲間で絶滅危惧種のオショロコマも生息し、降海型は知床でのみ確認されています。
写真:知床アウトドアガイドセンター
知床アウトドアガイドセンター
- 住所
- 北海道斜里郡斜里町岩尾別
- 交通
- JR釧網本線知床斜里駅から斜里バス知床五湖方面行きで1時間15分、岩尾別下車すぐ
- 料金
- 知床断崖シーカヤックツアー(5~10月)=10000円/(ツアー代・レンタル用具・保険料込)
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!