テネシー州の政治
テネシー州の選挙人の数は、11人です。共和党が優勢で、2016年もトランプ支持。以前クリントン民主党を支持していましたが、地元出身アル・ゴア民主党は支持されていません。
テネシー州の音楽を生んだ豊かさの正体とは
アメリカ各州は、州の歌を1つは定めています。テネシー州の場合は、これが10と群を抜いています。幾多の歌手がカバーした『テネシーワルツ』は、そのうちの1つです。
東のアパラチア山脈の自然を背景に、スコッチアイリッシュが発展させたフォークは、西と南からきた黒人たちのブルースと混じりあい、ケンタッキー州のナッシュビルでカントリーミュージックが流行しました。そしてプレスリーがカントリーとブルースを融合させ、ロックを音楽界にもたらしたのです。
テネシー州の歴史
テネシー州は、南北戦争において南軍の北の最前線に位置していました。さらに東西に長いため、東西南北の経済、社会、人種、文化が集まりました。それらが複雑に混じりあい、革命的な音楽に醸成されていったのです。
他の南部州と同様にテネシー州は、南北戦争後の復興がうまくいかず苦しみました。
テネシー州が上向いたのは、20世紀に入ってからです。1930年代に世界大恐慌が猛威を振るうと、その対策としてニューディール政策が実施されました。その一環としてTVA(テネシー川流域開発公社)が設立され、失業対策のため大規模な公共事業を行います。これにより約50のダムが建設され、テネシー州で都市化と工業化が進んだのです。
テネシー州の現在
現在のテネシー州には、プレスリーの町メンフィスだけでなく、自然を求めて毎年数百万人規模の観光客が訪れています。こうした人々は東部、中部、西部の3区分のうち、テネシー州の州立公園のほとんどが集中する中部や東部の山や湖を目指すといいます。
テネシー州を知るキーワード
テネシー州のキーワード:メンフィス
ミュージシャンを多く輩出したテネシー州最大の都市。エルビス・プレスリーも移り住み、メンフィスのスタジオからスターダムにのし上がりました。
テネシー州のキーワード:ナッシュビル
地元ラジオが、毎週土曜の夜に放送するカントリー音楽の公開ライブ「グランド・オール・オプリ」を90年以上続けている音楽の町。
テネシー州のキーワード:ブリストルの町
カントリー音楽の発祥地とされる。1927年のブリストルセッションズと呼ばれる伝説的レコーディングで、ジミー・ロジャーズをはじめ多くのミュージシャンが発掘されています。
テネシー州のキーワード:ベッシー・スミス
ブルースの女帝と呼ばれた歌手。ルイ・アームストロングとの共演や『セントルイス・ブルース』が有名です。生まれはテネシー州のチャタヌーガ。
テネシー州のキーワード:シャイローの戦い
1862年の南北戦争初期の激戦。南軍が北軍の奇襲攻撃に成功するも反撃され、双方合わせて2万超えという稀に見る多大な死者が出ました。
テネシー州のキーワード:コーデル・ハル
ルーズベルト政権の国務長官。「国連の父」として知られていますが、日本軍の撤退を要求したハルノートでも有名です。テネシー州ピケット郡に生家があります。
テネシー州のキーワード:オークリッジ国立研究所
第二次世界大戦中に核物質製造施設が、テネシー州オークリッジに建設されました。マンハッタン計画として知られる原子力計画が、ここで推進されたのです。
テネシー州のキーワード:ウィルバーダム
TVA(テネシー川流域開発公社)が管理するダムの1つ。TVAはニューディール政策の一環として作られ、テネシー州復興に尽力しました。
テネシー州のキーワード:オールド・ヒッコリー
アンドリュー・ジャクソン第7代大統領のこと。米英戦争でのタフさから堅固な古木を意味する異名がつきました。テネシー州から議員に選出。デュエル(決闘)好きで、百回以上タイマンを張った伝説を持っています。
テネシー州のキーワード:ドリウッド遊園
歌手ドリー・バートンが運営に関わる自身の名を付けた、テネシー州のテーマパーク。ドリーとその家族、国内外のアーティストらのライブが見もの。
テネシー州のキーワード:テネシー大学ボランティアズ
テネシー州の愛称である志願兵ʼVolunteersʼが名前の由来。アメフトのほかバスケ、野球、女子ゴルフと総合的にアスリートを育成しています。
テネシー州のキーワード:南部定食 MEAT ' N' THREE
南部でしばしば見られる肉料理1品と、野菜などのサイドディッシュ3品からなる庶民の味方。都市労働者向けに考案されました。
テネシー州の著名人
テネシー州の著名人:環境活動家 アル・ゴア
テネシー州から上院議員に当選しました。クリントン政権時代に副大統領を務め、大統領選で落選して後、『不都合な真実』を著しました。(1948~)
テネシー州の著名人:ロックの王様 エルビス・プレスリー
テネシー州メンフィスのサン・レコードからデビュー。『ハートブレーク・ホテル』で初ブレイクし、ロックとリーゼントを世界中に広めました。(1935~1977)
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“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。
【見どころ―目次より抜粋】
1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州
2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道
3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢
4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)
巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)
【監修者】デイビッド・セイン
アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。
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