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【アメリカの人種と人口比率】黒人が多い州-ワシントンDC.、ミシシッピ州
歴史の初期に直接、またはカリブの島々を経由してアフリカから連行された奴隷や、それ以降に豊かさを求めてきた人たち。
綿づくりが盛んだった南部や、労働力を求める都市部に多い傾向です。
【アメリカで黒人が多い州】ワシントンDC
合衆国首都には白人より黒人のほうが多く住んでいます。
北部と南部の中間に位置し、南北戦争後に解放された奴隷が押し寄せました。
≪ワシントンD.C.人口に対する人種比率≫
黒人またはアフリカ系:44.4%
白人:37.7%
ヒスパニックまたはラティーノ:12.0%
その他:5.9%
【アメリカで黒人が多い州】ミシシッピ州
偉大なミシシッピ川の流域の肥沃な黒土と温暖な気候が、大規模農場での綿花栽培に最適でした。
そして、そこで汗水流して働いたのは奴隷でした。
≪ミシシッピ州人口に対する人種比率≫
白人:55.6%
黒人またはアフリカ系:37.8%
ヒスパニックまたはラティーノ:3.9%
その他:2.7%
【アメリカの人種と人口比率】ヒスパニックまたはラティーノが多い州ーニューメキシコ州、カリフォルニア州、テキサス州
ヒスパニックとはスペイン語を母語とする人、ラティーノとは中南米(ラテンアメリカ)出身者をいいます。現代アメリカで著しく増えている集団です。
その労働力が期待されるなどして、メキシコと国境を接する州に多く暮らしています。
すでに彼らのほうが多数派になっている州も存在します。
【アメリカでヒスパニックまたはラティーノが多い州】ニューメキシコ州
かつてスペイン領(またはスペインから独立したメキシコ領)だった時代があり、インディアンであるナパホの大きな居留地があります。
≪ニューメキシコ州人口に対する人種比率≫
ヒスパニックまたはラティーノ:48.6%
白人:36.8%
アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民:11.4%
その他:3.2%
【アメリカで黒人が多い州】カリフォルニア州
経済が絶好調で国内外から熱し選を浴びる州です。
環太平洋地域にあるためアジアともっとも近く、中国人の移民が増えすぎて、以前は規制もされたほどでした。
≪カリフォルニア州人口に対する人種比率≫
ヒスパニックまたはラティーノ:40.4%
白人:34.3%
アジア系:16.5%
その他:8.8%
【アメリカで黒人が多い州】テキサス州
カリフォルニア州同じく経済が絶好調な州。
メキシコ湾の油田といったエネルギー資源にも恵まれています。やはり、かつてスペイン領であった過去があります。
≪テキサス州人口に対する人種比率≫
ヒスパニックまたはラティーノ:39.8%
白人:39.6%
黒人:13.6%
その他:7.0%
【アメリカの人種と人口比率】その他の人種が目立って多い州
それ以外の人種とは、「アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民」、「アジア系」、2つ以上の人種的背景を持つ人」、「ハワイ先住民および太平洋の島々の出身者」のこと。
この人たちが占める割合は本土では少なく、少数派のなかの、さらに少数派といえます。
【その他の人種が目立って多い州】ハワイ州
日本人移民とその子孫が多く、アジア系が多数住んでいます。
ハワイ先住民および太平洋の島々出身者の割合は、約1割にとどまっています。
≪ハワイ州人口に対する人種比率≫
アジア系:37.3%
2つ以上の人種的背景を持つ人:24.6%
白人:21.5%
その他:16.6%
【その他の人種が目立って多い州】アラスカ州
アラスカ先住民が多く暮らし、かつてはロシア領でした。
エネルギー資源の宝庫であることに加え、未踏の秘境を求める白人憧れの地といわれます。
≪アラスカ州人口に対する人種比率≫
白人:59.0%
アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民:15.6%
2つ以上の人種的背景を持つ人:8.1%
その他:17.3%
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3.少数派のヒスパニックが、白人人口を上回る日!?
・白人が圧倒的に多い州
・黒人が多い州
・ヒスパニックまたはラティーノが多い州
・その他の人種が目立って多い州
【監修者】デイビッド・セイン
アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。
30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習書執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。
NHKレギュラー出演のほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。
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